田舎侍ランナー 真太平記

福岡県の田舎に住む市民ランナー

『悩む心』

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著者:姜尚中

【概要】
情報ネットワークや市場経済圏の拡大にともなう猛烈な変化に対して、多くの人々がストレスを感じている。格差は広がり、自殺者も増加の一途を辿る中、自己肯定もできず、楽観的にもなれず、スピリチュアルな世界にも逃げ込めない人たちは、どう生きれば良いのだろうか?本書では、こうした苦しみを百年前に直視した夏目漱石マックス・ウェーバーをヒントに、最後まで「悩み」を手放すことなく真の強さを掴み取る生き方を提唱する。現代を代表する政治学者の学識と経験が生んだ珠玉の一冊。生まじめで不器用な心に宿る無限の可能性とは。(e-honより)

【感想】
人間は悩む動物なんだということを説いた本でした。
「私」という人間のアイデンティティを確立するためには、“悩み”が必要だし、そのためには他者との繫がりが必須だと著者は力強くメッセージしてくれていました。
本の多くに、夏目漱石マックス・ウェーバーが登場していました。夏目作品の「心」を読んでいたので、すんなり頭に入ってきました。ウェーバー社会学の教授だったようです。難しい本のようでした
が、読んでみたいと思います。