田舎侍ランナー 真太平記

福岡県の田舎に住む市民ランナー

「望郷の道」

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著作:北方 謙三

【概要】
時は明治、日本経済の勃興期。佐賀と台湾を舞台に著者自らのルーツを辿りながら、日本人の物作りへの情熱を謳い上げた波瀾万丈の感動巨編。全ての北方作品は、この小説を書くためにあった!

【感想】
初めての北方作品でした。
いままではハードボイルドで、過激なイメージで読むのを遠ざけていました。いつも興味はあったんですが。。。
新聞で、北方さんの今作品の特集を読み。佐賀県出身で、ご自身の祖父母を題材にして書いたとあって、興味をそそり、読むことにしました。

読み始めてからは、どっぷり北方ワールドにのめり込み、どんどんページは進みました。読んでいる途中かた涙が溢れ、ラストシーンを読んでいたのが、JR鹿児島本線の上り普通電車内でしたが、そんなこと構わずに涙していました。

この作品を読むタイミングは、長男誕生を重なり、自分の将来像を強くイメージするようになりました。
どんな家庭にし、どんな仕事をしていくか。そんなことを真剣に考えるきっかけとなった作品です。

学生時代は、浅田次郎作品が好きでしたが、どこかそれに近い作風でした。
また北方作品を読んでみたいと思います。